『「私らしく生きる」をかなえる感性の育て方』を読んで感じたこと

SNSでたまたま読んだ方の投稿が上がってきて、目についた本。
『明日、もっと自分を好きになる 「私らしく生きる」をかなえる感性の育て方』

KADOKAWAオフィシャルサイト
明日、もっと自分を好きになる 「私らしく生きる」をかなえる感性の育て方 生活・実用書「明日、もっと自分を好きになる 「私らしく生きる」をかなえる感性の育て方」のあらすじ、最新情報をKADOKAWA公式サイトより。自分らしさの見つけ方がわから...

自分らしさの見つけ方がわからない人に贈る、ありそうでなかった感性の本。
この本は「感性を磨くこと」を目的としているが、 自分をよく知り、同時に自分のことをもっと好きになるための1冊でもある。

KADOKAWA『明日、もっと自分を好きになる 「私らしく生きる」をかなえる感性の育て方』より

著者の古性のちさんは写真と日本古来の言葉(月の異名とか昔ながらの色の名前とか)をSNSへあげていて、そちらのアカウントはフォローしていて知っていたけれど、この本は未読でちょっと興味を持って読んでみた。

レビューに「本棚に入れてたまに読み返したくなる」というフレーズが散見されたのも、興味を持った理由のひとつ。

まとめられている感性を育てる方法のひとつひとつは、どこかで見聞きしたことのあるものが多く、わたしも試したことがある方法もいくつか。

例えば、いつかやりたいことリストとか、モーニングページを書くとか、スクラップブッキングを作る、とか。
この辺は、トライしてみて続かなかったり、あんまりピンとこなかったものばかりなのだけど。

それでも改めてもう1度やってみようかなと思えたものや、これは近いものをやってるなと思たものもいくつかあって。
わたしの場合は、を交えてすこしだけ紹介してみる。

いつかやりたいをかなえる「100のことリスト」をつくる

いわゆる、やりたいことリストなのだけど、よくみかける「やりたいことを100個かく」みたいなものは続けられないというか、100もリストアップできなくて。
しかもWishリストとTODOリストがごちゃ混ぜ、みたいな感じで、あまり楽しい感じにならなかった過去があって、いつしかやらなくなったのだけど。

この本の中に、いつかやりたいをかなえる「100のことリスト」の大元が「BUCKET LIST」だと書かれていて、それなら改めてやってみようかなと思えたもの。

「BUCKET LIST」
死ぬまでにやりたいことリスト。

この定義だと、壮大でも今は全然そんな気配がなくても、リストアップしていいんだと思えてくるから不思議。
ひとりでやると行き詰まりそうだから、のちさんのように興味を持ってくれた友人たちとやってみたい、とか思う。

自分の「心地よい」をあらゆる側面から研究する

自宅と職場以外の自分の居場所。
心の安寧を保てる場所。ニュートラルな自分に戻れる場所。

そんな場所を持っているか、と振り返るとぱっと思いつくような場所は今のところなくて。
ひとりだと心地よさよりも距離を優先しちゃうので、ちょっと気分転換…で向かって、あまりの落ち着かなさに撃沈することも多々。

気心知れた友人たちとゆっくり過ごすなら、でよくいくカフェはあれど、わざわざ一人で電車を乗り継いでまで行く、というのが自分の中でなかったので、そういう場所が作れたらいい。

心が動かないものを家の外へとことん追い出してみる

自宅を育てることは、同時に自分自身の心や感性を育てること。
この項目は感性ではなく、「自宅」を育てる、と書かれている。

なんとなく、で揃えたものがあふれる部屋よりも、お気に入りや心地よいをキーワードで揃えた部屋の方が良いに決まっているし、個人的にはその方が長く使えるかな、とも思う。

我が家も数回の引越しのたびに家具が変わり、その合間にわたしの心地よいと思えるテイストが変わり、クローゼットの中身も許多の遍歴を経て、ようやく着地しそうな気配が見えている。

でも、この心が動くものを見つけるのがなかなか難しかったりする。
今手元にあって、心が動かないものを手放すのは比較的やりやすいけれど、その空いたスペースに新たに迎えるものを「心が動くもの」「持っていて心地いいもの」「気分があがるもの」で選ぶのって結構大変。

出会えるまで探し続ける(変に妥協しない)ことが、そもそも大変だなあって思う。

三食必ず食べる義務をやめてみる

生粋の夜型人間なので、朝ごはんをしっかり食べるのはちょっと体的にしんどくて、平日は仕事の関係で朝なし、昼しっかり、夜軽め or 普通。
休日は、朝昼兼用でブランチ(軽めだったり、しっかりだったり)で夜普通なことが多い。

そして休日のマイルールは、なるべくお腹が空いたと感じてから食べること。

時計を見てそろそろごはんを、ってすると、体は欲してないことが多いので、なるべく体の声を聞くように。
とはいえ、まとめて一気に作った方が片付けが楽なのは間違いないので、ゆるめのルール設定。

電気を消してろうそくの光で過ごしてみる

本の中では、ろうそくやキャンドルの1/fゆらぎで心を落ち着かせる時間を取ることを勧めている。

わたしの夜の過ごし方は、MacBookを開いていることがほとんどで、たまに本を読んでいるか。
なので、キャンドルの灯りだと心許ない。
代わりに、ではないけれど、キッチンのダウンライトと後から入れたフロアライトのオレンジの灯りで過ごすのが定番。

カフェなんかの間接照明の空間が心地いいと気づいたので、なるべく自宅でもそういった空間になるように部屋作りをしている最中だったりする。
(天井照明もあるけれど、こちらは主に来客用と化していて出番はほぼない)

BGMの代わりにテレビをつける習慣から一旦離れてみる

2011年の東日本大震災をきっかけにテレビを手放した。
電力使用量の抑制かねてテレビをつけない生活にしてみたら、別にテレビがなくても問題ないことに気づけた。

それまでは、朝起きて時計代わりにテレビをつけて。
仕事や外出から帰宅して、BGM代わりにテレビをつけて。

そんな暮らしだったのだけど、時計代わり(アラーム代わり)ならスマホのアラームをセットしておけばいい話で、BGMが欲しいなら騒がしい番組よりもラジオやYoutubeのBGMチャンネルを流しておけばいい。

惰性でテレビがついていると時間が溶けちゃうことにも気づけたし、気になる番組があるなら集中して見るべく時間を作る方が断然いい(そんな番組は滅多にないんだけど)
これは、本当にわたしの中では結構大きな収穫だったりする。

あと、カフェの空間が心地いいのは、BGMも関係あるよねってこれを書きながら思う。

感性を育てる、磨くって、素敵なもののインプットが重要だと思っていたけれど、自分が心地よく感じているもの、本当は負担だと感じているものをしっかり区別して受け止める。

その積み重ねの先に、感性が育っていく(磨かれていく)のかな、と思える1冊。

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