持たない暮らし。ものが少ない部屋ができるまで

ミニチュアダックス2頭と暮らす我が家は、時折、遊びに来てくれる友人たちから「モデルルームのよう」と言われることが結構あった。
(今は家具が増えたので、そうでもないと思う。たぶん)

元々、実家はどちらかというと物が多め。
最後に使ったのはいつ?と思うような食器セットや今や使われていないフィルムカメラの現像に関わる道具とか。
とにかく使っている使っていないに関わらず、物が減らせない。
祖父母と同居だったのもあって、なおさら物を減らすということは難しかったかなあ…と今では思ったりもする。

そんな実家を見てきて育ったから反面教師として…というわけでもなく。
我が家の物が少なくなった経緯はもっと現実的な問題。
経験者はわかると思うけれど、一人暮らしの部屋の広さは、手元に持つ物の量を物理的に減らさずを得ない。

5DK+縁側・応接間という戸建ての実家からバストイレ別の1Kの単身向けアパートへ。
今まではバストイレキッチンで使うものは自室には置かなくてもよかったのに、1Kの部屋というか家だとそうはいかない。
しかも、実家の自室は高さ180cmの本棚3つに本がみっちり、みたいな状態でもあったから、物理的に減らす以外方法がなく。
(本棚みっちりに詰まった本も実家に置いて出た分は、いつしか母に処分されていた…)

実家からの引っ越しを含めて、数回の引っ越し繰り返すごとに少しずつものを減らしていったというのが現在に至る経緯。

そして、今の家に引っ越してからのルールのひとつとして、収納家具は買わないがある。
ありがたくも造りつけ収納の収容量がそこそこあることと、家具を増やすと単純に部屋の面積が狭くなるから、がこのルールを決めた理由。

クローゼットにしろ、壁面収納にしろ、8割収納を心がけて、入りきらなくなったら古いものを見直して手放す
それでも14年も住んでたら増えるんだけど(特にペットグッズは増えて行きがち)収納家具は増やしたくないから、中身を減らす方法を採用している。

もうひとつ。2011年の東日本大震災も物を増やさない方向へ舵を切ったきっかけ。
震災時の報道を見て、家の中にものが溢れれば溢れるほど有事のときには身動きがとれなくなるし、被災した荷物を片付けるのも大変そう。
いざ避難となった時にすっと必要な物を持ち出せるか不安だな、と思ったことが結構大きい。

今現在、2頭の犬たちと暮らしていることもあって、被災したときも自宅であるマンションが無事なら避難所にはいかないことにしているから、やっぱり身動きが取れなくなるような状態にはなりなくない。
(自宅マンションが無事じゃない状態は、わたしも犬たちも生きているとは思えないけれど)

そんな思いもあって、当時も今も倒れてくるような背の高い家具は家の中に置かないようにしているし、万が一、上から落下してきても犬たちのスペースにはないように、配置も気をつけている。

そうやって大きな家具は極力減らして、雑多になりがちな細かいものはどうしているかというと。
基本、扉付きの壁面収納の中へ。

PC作業でよく使う外付けHDDやケーブル類は、サイドシェルフのバスケットの中へ。
ペンやカッターなんかも最初はバスケットの中だったけれど、使い勝手が悪いので、必要な分だけをデスク上のペン立て代わりのグラスへ。
気分転換に焚くアロマは、よく使うオイルだけを使いやすいところに出して、残りは専用ボックスに入れてサイドシェルフに(エッセンシャルオイルは遮光状態で保管が基本)

それ以外のもの、専門書をはじめとする書籍やプリンタインクの予備、保管しておかないといけない領収書や郵送時に必要になるレターセットや送り状、コピー用紙などは、全部全部、扉付きの壁面収納の中が定位置。

収納の中も余裕があるようにしているから、来客時の雑多な物の一時避難や「ない暮らし」のお試しで見えないところにしまっておきたいものも、一旦扉付きの壁面収納の中へ。笑

…とやってるから、ものすごく物が少なくて片付いてるように見えるんだと思われる。
あと、散らかってるのは視界のストレスになるので、定位置決めてなるべく片付けるようにもしているのも要素としては大きいのかな。

見えないところに一時置き、とすると、そのまま忘れちゃうことも結構あって、それはそれで「なくても暮らせるな」の判断のひとつにできたりもするから、個人的には今の収納方法というか片付け方、部屋の維持は比較的あってると思う。
(後でメルカリに出そう、とか思ってるやつも忘れちゃうので一長一短なところはあるけれど)

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