Fedibirdをはじめて1年。SNSにちょうどいい距離感があるとしたら

Fedibird(フェディバード)というSNSを使い始めて、そろそろ1年くらい。

招待制のSNSなので、最初は「ちょっと敷居が高そう…」と思っていたけれど、今では日々の中に自然に溶けこんでいて「心地いい場所だな」と感じるようにもなってきた。
Xをはじめとした、SNSと言われる場にアカウントを持ってからだいぶ長いけれど、ここは今まで使ってきたどのSNSとも違う空気感がある。

Fedibirdは、Mastodon(マストドン)という仕組みを使ったSNSのひとつ。
仕組み、と聞くと難しそうに見えるかもしれないけれど、感覚としては「それぞれルールのある町が世界の中にいくつもある」ような場所。そして、Fedibirdはその町のひとつ、という感じ。

XやInstagramのようなサービスは、ひとつの企業が大きな都市のようにすべてを動かしているけれど、Fedibirdは違っていて。
大手のSNSに比べると、もう少し静かで、規模も小さくて。派手さや拡散力はないけれど、そのぶん “ちょうどいい距離感” で人とつながることができる
そして、管理者の方針によってきちんと管理がされている。

そう、大手SNSと大きく違うのは、この管理者の存在かもしれない。
Mastodon自体はもともと個人の開発者によってスタートして、今は非営利団体として運営されている仕組みだけれど、それをベースに個人でも運営できるSNSのひとつがFedibird。
個人運営だからこそ、大手SNSが見逃しがちなユーザーがちょっと不安に思うことに細かく対応してくれている…そんな印象がある。

とはいえ、わたしもこの仕組みのすべてを理解しているわけではなくて。
使いながら少しずつ「居心地がいいな」と感じて、今に至っている。

そんなFedibirdで気に入っているところはいくつかあるけれど、なんといっても最推しは絵文字リアクション。
いろいろ書かなくても、自分の気持ちに近い反応が絵文字ひとつで返せるのは、なんというかちょうどいい。

SNSってフォローしていない相手に対してのリアクションが実はちょっとしづらかったりする(そんなことない?)
Xだといつしか「FF外から失礼します」と冒頭に入れないといけないような様式ができていたりして、たまたま目にした投稿に「あ!わたしもそう!」って思ってもリプライがしにくいし、いいねのハートマークではちょっと違う…という時が結構あったりして。

Fedibirdの絵文字リアクションは、フォローしてるしてないに関係なく、気軽に「わかる」「それいいね」「それ気になる」みたいなリアクションを送れるのが魅力。

とくに「お疲れさま」とか「お大事に」とか、そういった言葉はちょっと重く感じられてしまったり、リアクションしたいなと思ってもどう言えばいいか迷ったりすることが結構あって。
でもここでは、そういった感情にフィットした絵文字をひとつ選ぶだけで、気持ちを届けることができる。
(しかも、「お疲れ様」ひとつとっても絵文字の表現レパートリーが豊富だから、より今の気持ちに近いものを選ぶことができるのもポイント)

反面、少し難しさを感じる機能もある。
投稿を誰に届けるか、どう見せるかを細かく設定できるのだけれど、自由度が高いぶん、使いわけに迷うところも。
結局、今の時点でも使い方に迷った機能は使わずじまい。笑

最終的に、あまり深く考えずに、思ったことをそのまま書き残すような使い方をしている。

それでも、誰かがそっと反応してくれてリアクションが返ってくる。
もちろん全部が全部ではないけれど、大手SNSではなかった反応や言葉が返ってくるのは、なかなかに面白くて。
そんなちょっとした面白さも、無理なく続けられている理由かもしれない。

総じて、この場所は、周りの目を気にせずに「届けたい、呟きたいと思うものだけを無理なく差し出せる場」だなあと思う。

もし今、「SNSってちょっと疲れるな」と感じている人がいたら、Fedibirdのような場所は案外合うかもしれない。
(わたしもアカウントを作ってみた理由はそうだったから)

わたしがここで過ごしてみて心地よかったことが、どこかの誰かのヒントになればいいなと思う。

ちなみに、わたしがアカウントを作ったときに参考にした記事と、Fedibirdの招待URLを発行してくれている管理人・のえるさんのXアカウントはこちら。

note(ノート)
【Mastodon初心者向け】Fedibird非公式ガイド【目次】|月音 Mastodon初心者にもオススメのサーバー「Fedibird」の楽しみ方や使い方を、Fedibirdユーザーの筆者が覚書も兼ねて、少しずつ投稿しています。 この記事は、その目次用ペー...
Please share this.

mayue’s News Letter

愛犬と暮らしや季節のこと。
日々の中でふと気づいたことを言葉にしています。

イベントのご案内もこちらでお送りしています。